アイーダはスエズ運河開通を祝う祝祭劇です。
MET版でも壮大なセットを組んでのスペクタクルドラマを見せてくれました。
有名なトランペットによる「凱旋行進曲」と兵士たちの行進が見所聞き所となります。
スエズ運河の完成は1869年の11月、それを記念してエジプトカイロにオペラ劇場が造られ、そのこけら落としのオペラをヴェルディに依頼したのです。
作曲家というより稀代の名プロデューサー、忙しいとかいろいろ難癖をつけて引き受けない、最後は莫大な作曲料と期日なしという条件で引き受けたようです。
実際こけら落としには間に合わず「リゴレット」でお茶を濁したそうです。
結局2年遅れの1871年12月カイロ歌劇場で初上演されました。