ヘレン・ミレンを観る
映画「クィーン」を再度観ました。
それはたまたま観た『ペイド・バック』でのモサドの工作員レイチェル役で、やはりうまい女優さんだと思ったからです。
アカデミー賞受賞演技ですからもちろん折り紙つきですが、
やはり実在のエリザベス女王を演じるのは大変な苦労と努力があったろうと思います。
なにげない所作や歩き方のクィーンぶりはすばらしい、といしかいいようがありませんね。
そして目線、目ぢからが凄いですね。
対抗馬は実在した故ダイアナ妃、さすがに彼女の魅力にはかなわないですが、互角にわたりあってように思います。
実力派の女優として早くから活躍していましたが、彼女の個性的な魅力が発揮され、また自信を持ったのはTVドラマ「第一容疑者でのテニスン役からでしょう。
7年後に最終話を撮っていますから、この作品への思い入れは相当なものだったのでしょう。
最新作「エメランスの扉」では一転して貧しい家政婦という汚れ役。
この辺がヘレン・ミレンという役者らしいところ、エリザベス女王からの食事会を断ったのもこの役づくりのため?
アカデミー外国語映画賞に輝く「メフィスト」や「ミーティング・ヴィーナス」「太陽の雫」などのサボー監督が、2012年に発表したばかりの最新作。ミレンが演じる、悲しい過去を持って心の扉を閉ざした家政婦エメランスと、彼女を雇った小説家マグダ(原作者マグダ・サボーがモデルらしい)が織りなす、交流と友情の物語。サボー監督のもと、ミレンは複雑なエメランスの役を魅力的に熱演。歴史的背景もヨーロッパ作品ならではの深みがある。共演は「マーサの幸せレシピ」「善き人のためのソナタ」のM・ゲデック。
アクションコメディの「レッド」の続編が予定されているようですが、運動はあまり得意ではないのでしょう、ヨレヨレだった前作のこともあり、目ぢからで貫禄をみせるだけにしてください。