ダン・ブラウンを読む
近くアメリカでダン・ブラウンの新作ラングトンシリーズ『インフェルノ(原題)』が出版される。
ダンテの「地獄編」をテーマにした冒険劇らしい。またまた新説で話題を呼びベストセラーになることはまちがいないだろう。
ちょうど、「ダ・ヴィンチ・コード」から「天使と悪魔」そして「ロスト・シンボル」終わりに「デセプション・ポイント」と読み継いできたところだ。
「義経が海を渡ってジンギスカンになった」ほどの眉唾シリーズ小説だが
「デセプション・ポイント」はひと味違って、大統領選挙とNASAがからむSF仕立てになっていて上下2巻をあっという間に読ませてしまう。
マイケル・クライトンの処女作「アンドロメダ病原体」を彷彿とさせる展開になっている。
のちにクライトンは科学的知見はすべて空想上の絵空事である、と発表したが、
「デセプション・ポイント」でダン・ブラウンが描いた2001年のNASAは資金難で苦しんでいる今日のNASAそのままである。
「ロスト・シンボル」の映画化が進んでいるようだが、わたしなら「デセプション・ポイント」の映画を観てみたい。