「スペンサーの街」ボストンの悲劇
2013年4月15日、米北東部ボストンで行われたボストン・マラソンのゴール付近で起きた爆発、140人以上が死傷した。大イベントが一転して惨劇に変わり、世界中に大きな衝撃を与えた。
スポーツを楽しんでいた人たちの青天の霹靂、死傷者の人たちにかける言葉もない。
一方、
ボストンはわたしの夢の街であり、もう一つの「海坂藩」である。
だからこの事件はつらい。
ロバート・B・パーカー著作「スペンサーシリーズ」のファンにはお分かりだろうが、
ハードボイルド小説を愉しむかたわらボストン市の地図と首っ引きという御仁はわが国にも多い。
故ロバート・B・パーカーがこよなく愛したボストン。
そう、スペンサーのあの街ボストンである。
私立探偵スペンサーと恋人スーザンそしてタフガイホークの冒険活劇、いうなれば大人の童話なのだけど読まされる。
パーカー、日本でいえばさしずめ池波正太郎にあたるかもしれない。
ちなみに、名優エド・ハリスが監督主演した映画「アパルーサの決闘」あるいは「ジェシー・ストーン」シリーズを見れば、
原作者がアメリカでどれほど(陰で)尊敬されていたかがわかる。
格調高い純文学ではなく庶民の誰もが楽しむいわば「オール読み物」である、であるからしてあまり声高かには言わない。
ハーバードでもなくMITでもなく庶民の街ボストン。
もう一度言おう、だからつらい事件だ。
ロバート・B・パーカー
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