よみがえる復刻版レコード
いまだに信じられないのだが、その音を聴くとレコード音がよみがえっている。
わたしは1930年代のSPレコードの復刻LPレコードを幾枚か所有しているが、
名演奏はともかくなんと言ってもザーザーというSP特有の音質の悪さに閉口してあまり聴く気がしなかった。
パソコンに付録のSonicStage Mastering Studioでお遊びがてらLPからCDに移し変えて驚いた。
さすがにフルトヴェングラーの交響曲などはうまくいかないが、器楽曲たとえばアルトゥール・ルービンシュタイン30代のショパン、フリッツ・クライスラーのヴァイオリンソナタの自作自演など、相当音量をあげてもつややかな音で聴こえる。
たまたま「ミッドナイト・イン・パリ」の映画を観て、1930年代そういえばクラシック音楽の世界も全盛期であった、と気づき、いたずら半分悪さをしての「瓢箪からコマ」であった。
そこでたしかニキシュ指揮のベルリンフィルの貴重テープがあったはず、と探し回るが出てこない。
贅沢な悩みとなった。