「千のプラトー資本主義と分裂症 」(1)
千のプラトー―資本主義と分裂症 (1994/09) ジル ドゥルーズ、フェリックス ガタリ 他 商品詳細を見る |
人は大きな出来事の渦中にあると、実際本当は何が起こっているのかわからないもののようです。
おそらく百年ほどの時間を経て振りかえるとき、
やっとあの瞬間が大きな屈折点、パラダイムシフトの火花が飛んだときと思い至るのでしょう。
ミシェル・フーコー、ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ、イバン・イリイチたちが生き死んだあのときがそうであった、と。
ドゥルーズとガタリ二人共著による『千のプラトー資本主義と分裂症』はそのときの象徴的な詩文です。
前著『アンチ・オイディプス』を加えると、圧倒的な分量の現代思想啓蒙書といっていいと思います。
順序は逆になりますが、パラパラめくって一見やさしそうな『千のプラトー』から。
無限に有り得る「知」の高原から、十五の高原を選んでの探検ものがたり。
視覚的には映画「アバター」の世界を想像すればいいのかもしれません。
(この項途中)