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ビッグデータは宝の山か、ごみの山か


ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変えるビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える
(2013/05/21)
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ 他

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グーグルの検索エンジン利用によるビッグデータはテラバイト、ゼタバイトをはるかに超えてヨタバイト(10の24乗)世界らしい。

まずはその想像を絶する「巨大な記憶容量」におどろく。テキストデータ、音声データならいざしらず、昨今の映像データとなるといったいどんな記憶装置が必要なのか、存在するのか。

さらにそのビッグデータに瞬時にアクセスできるシステムもおそれいる。

たしかグーグルは当初から検索時間の速さ、「スピード」表示を売りにしてきた。

リアルタイム「スピード」が命であると。

では、本人させ知らないゴミのようなデータをビジネスに使い込む技術はどうなっているのだ。

利用者はいいかげんなものだ、いい加減に検索するし、間違いもしょっちゅうしているはず。

つまりゴミの山から宝をふるいにかける作業が行われているはずだ。

結局他社はこの気の遠くなるようなシステム開発に追従できずあきらめ撤退をよぎなくされ、グーグルの一人勝ちとなってしまった。

膨大な投下資本と回収できる利益が見合うのか、経営者の信念、世界観によるのだろう。

成功者はグーグル、アマゾン、くらい。

もちろんビッグデータ世界はここだけではないが、

「容量」「スピード」そして何より「ゴミの山から宝を探せる技術」の開発が必要ということだろう。

どうもむかし、リヤカーを引いて廃品回収にいそしんでいた影のおっさん社会に似ている。