BSフジで放送開始の連続ドラマ「項羽と劉邦」の楽しみ(2)
BSフジで放送開始の連続ドラマ
「項羽と劉邦」その第3回、4回を観ました。
お話は劉邦と呂姫の結婚の経緯と始皇帝による焚書坑儒についてです。
この2回には項羽は出てきません。
中国の人は「項羽と劉邦」の話をどの程度常識としてを知っているのかわかりませんが、
日本では頼朝と政子の結婚の経緯については「平家物語」の常識です。
今回のドラマでは劉邦と呂妃の結婚の経緯を、劉邦が呂姫をみそめるという話になっています。
史書では呂姫の父親が劉邦の人相を観て呂姫を嫁がした、ということです。
劉邦(漢の高祖)亡き後、呂一族が権力を奪う、という史実は北条政子の場合によく似ています。
その意味で呂姫との結婚はとても大切な場面なのですがサッと通り過ぎてしまいました。
始皇帝による焚書坑儒の前に「封建制」か「郡県制」かの議論に淳于越を登場させ、その議論が思想弾圧に進んでいく過程は、史記巻六の「秦始皇本紀」によります。秦の絶頂期であり崩壊のはじまりでもあります。
次回が楽しみです。