「良心の美術館」泉美術館
HPより
これはオーナーの真心の奇跡といってもいい。
広島市郊外にあるこの美術館で出会える奇蹟とは。
まさかこんなところでお会いするとは、というのは失礼かもしれないが、
日本を代表する彫刻家故佐藤忠良の代表作の多くがここにある。
記憶に間違いがなければ小児科病院のロビーを飾る有名なレリーフ「蕪」もある。
つまりここでは佐藤忠良の静謐な良心を展示しているのである。
さらに、
熊谷守一の晩年の傑作が8点ある。
大原美術館で熊谷の初期作品を観ることができるが100キロ離れたこの地で、
九十年の人生の変転とあくなき絵画への情熱を垣間見ることが出来る。
そして「無一物」の書。
われに返ったのは喫茶室で一息入れたあとである。
美しい枯山水の庭を見ながら、
良寛の「寝覚めの友」の故事を思い出していた。