minerva2050 午後の愉しみ

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「良心の美術館」泉美術館(4)写真家明田弘司「広島の記録」から

izumi.jpg

HPより

例えば当時、写真家といえば木村伊兵衛土門拳がいた。

例えば当時、記録写真といえば宮本常一の何万枚という瀬戸内の記録写真があった。

しかし、

写真とは不思議なものである。

明田弘司さんの写真のどの一枚にも写っているあの「屈託のない希望」、

それは、木村伊兵衛の「パリ」にも土門拳の「筑豊の子供たち」にも、宮本常一の記録写真にも写っていない。

明田弘司3

この不思議な感覚はなんなんだろうか、と写真の前で立ち尽くした。

写真が「いまのわたし」を見つめている、

「屈託のない希望」が「いまのわたしたち」に問うている。

よほど澄んだ目をした写真家なのだろう。

よほど澄んだ心のひとなのだろう。

むかし、一度だけ「蜂の巣の子供たち」というロードムービー

同じ「屈託のない希望」を観た気がする。

    *   *   *

わたしは、広島市の小さな美術館のこのささやかな試みを、

日本ぢゅうのひとに見てもらいたいと思う。

3.11のちの復興の日々に、

同じ「屈託のない希望」が見えるかどうか。