minerva2050 review

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「死刑判決」スコット・トゥロー リーガルサスペンス


情婦 [DVD]情婦 [DVD]
(2008/06/27)
タイロン・パワー、マレーネ・デートリッヒ 他

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アメリカのミステリー映画で成功しているものにリーガルサスペンスと呼ばれる法廷ものがあります。

過去1950年代から「十二人の怒れる男」や「情婦」という名作にならう、倫理的にも襟を正して制作されることもあり、なんでもありのアメリカ映画のなかでめずらしく真面目な作品に仕上がる、ということでありましょう。

法廷での逆転劇といえば「情婦」。原作がアガサ・クリスティということもありますがマレーネ・ディートリッヒ、弁護士役の個性派俳優チャールズ・ロートンの好演により、いまだこれ以上の法廷ものはありません。


推定無罪 [DVD]推定無罪 [DVD]
(2000/04/21)
ハリソン・フォードブライアン・デネヒー

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映画「推定無罪」が記憶に残り、原作を読み始めた、そういうファンが多いのでないでしょうか。

検事から犯罪者に堕ちていく恐怖はやはり原作のほうがはるかに強烈です。

映画でいいのはサンディ・スターン役のラウル・ジュリアの演技により、アメリカの高額弁護士とは、になるほどと思わせられたことでしょう。

「立証責任」「有罪答弁」と読み継ぎ「死刑判決」の翻訳を首を長くして待っていました。

たしか当時、本の虫児玉清さんが絶賛でした。

まだ「われらが父たちの掟」「囮弁護士」が積読で楽しみが残っています。


死刑判決〈上〉 (講談社文庫)死刑判決〈上〉 (講談社文庫)
(2004/10)
スコット トゥロー

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「死刑判決」ミステリー小説としては「推定無罪」をしのぐ最高傑作でしょう。スコット・トゥロー法曹界のひととして法廷劇、とりわけ罪人に落ちていく恐怖をリアルに描きます。

この作品では加えて先の読めない複雑なミステリーの構成になっています。

TVドラマ作品も前編、後編4時間で原作に忠実な傑作です。

ただ映画化は難しいでしょう、2時間枠でこの複雑なドラマは語りつくせないでしょうから。