もっと自由に、 ピナ・バウシュ生きるヒント
NHK BS12月25日深夜0時45分から放映されます
2012年から全国で巡回上映されているドキュメンタリー映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』が大きな反響を呼んでいます。
映像化したのは同じドイツの映画監督というより映像作家として有名なヴェム・ベンダース。ピナとのコラボレーションによりドイツ前衛芸術の集大成をみせてくれます。
モダンダンスというバレーの世界でもあまりメジャーでないジャンルを3Dで表現した実験的な作品。
アメリカのマーサ・グラハムが創始したといわれるモダンダンスの系譜のなかでもっとも成功、完成されたのがピナ・バウシュの「ダンツテアター」です。
それはマーサ・グラハムがいうようにカンディンスキーの絵画のような抽象芸術としてのダンス。
というとますます混乱するかもしれませんね。
百聞は一見にしかず、映画の公式ホームページを一見すればその世界の一端は理解されるでしょう。
クリックで『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』
ここでピナを観るためのお勉強
1,踊る、とは言語以前の身体的揺れに起因するやむにやまれぬ自立的運動ある。
2,踊る、とは人間の根源的喜怒哀楽への問いかけからはじまる表現である。
3,踊りに観客が共感するのは観客自身の身体的揺れが共鳴するからである。
4,ここでドイツ現代芸術の先端、ドイツ表現主義を知る機会となる。
5,この芸術の指向性は日本の「舞踏」に似ている。
そして、「もっと自由に」ピナ・バウシュからわたしが受け取ったメッセージです。
(12/6/21)
ここでいう日本の「舞踏」とは土方 巽(ひじかた たつみ)が創始した「暗黒舞踏」のことである。
「飼い馴らされた動作ばかりで生きてきて、お前はずいぶんひどい目にあってきたじゃないか。その原因はお前の肉体概念がいつもはぐれているんだ、といって彼の肉体を熟視させる方法をとった」(土方巽全集Ⅱ巻)
天児牛大が率いる山海塾、俳優として有名な田中泯は第二世代になる。
クリックで山海塾舞台へ