数字60でイメージできるものは?例えば定年60歳・・・
著者は何をイメージしてこの小説を書き始めたのだろうか。
刑事有馬、検察官春名、弁護士世良のキャラ立てがうまい。
はじめは穏やかな展開だが段々熱を帯び、終いにはそれぞれ職を賭しての戦いとなり息をのむ。
著者は現在の司法制度に対する強烈なアンチテーゼをじわりじわりと語り始める。
読み始めると止まらない一気読みしかないだろう。
絶対絶命の窮地でこう来るか、その手があるか。
刑事裁判の進め方のお勉強にもなるが、お勉強よりとにかくおもしろい。
気になる人は「綾子さん」
キーワードは「死刑」