BSフジ傑作ドラマ「項羽と劉邦」の楽しみ
WOWOWHPから
BSフジで放送開始の連続ドラマ
中国ドラマ「項羽と劉邦」第一回、二回を観ました。
金と手間ひまをかけた傑作ドラマのような気がします。
かつて司馬遼太郎のドラマもあったように記憶しますが、どうも和製中国劇は成功していません。
今回のドラマでは時代考証はどの程度正確なのか、甲冑など首をかしげるところもありますが、兵馬俑の発見で温椋車など実際のものに近いのではないでしょうか。
秦を滅ぼした悪だくみの宦官「趙高」参謀「李斯」が前半の影の主役でしょうがそれらしい雰囲気の配役で期待できます。
歴史上の英雄が行幸中に死ぬというのは始皇帝のほかアレキサンダー大王、カール大帝とあり、不思議な気がしますが、ドラマのなかで始皇帝が、
「咸陽では眠れない、車の中だとよく眠れるのだ」
といっているのは、野にあって安心できる英雄たちの真実に近いかもしれません。