「ハウスオブカード」
監督デビッド・フィンチャー、ケヴィン・スペイシー主演の政治ドラマ、
アメリカでの大ヒットがうなずける傑作TVドラマに仕上がっている。
日本での評判はまだ聞かないが、おそらくNHKが食指をのばすであろうから、来年くらいにはブレイクするだろう。
なるほど、ビッグデータ分析で視聴者がもっとも喜ぶ組み合わせとデータに出たという。
アメリカ人の間でも映画「セブン」「ユージアルサスペクト」などの名画、よほど心に染み込んでいるのであろう。
加えてスペイシーの妻クレア役ロビン・ライトの好演もある。
性格俳優のはずがその名演技とともにじつに美しい、というより色っぽい。
カスタムデザイン、撮影がいい。新鮮な画像に思わずうっとりする監督デビッド・フィンチャーの絵作りである。
少し前だが朝日新聞記事にこうある。
「 ビッグデータ分析で先を行く米国では、新たな議論も起こっている。
米ネット動画大手のネットフリックスは昨年、米テレビ界の最優秀作を選ぶエミー賞を受賞して話題になった。米政界を舞台にしたサスペンスドラマ「ハウス・オブ・カーズ」が大ヒットし、高い評価を受けたのだ。
同社はビッグデータ分析で、主演は俳優のケビン・スペイシー、監督は、映画「ソーシャル・ネットワーク」などを手がけたデビッド・フィンチャー、政治を舞台にしたドラマ、という設定を決めた。こうした条件が「当たる」と踏んだ同社は、1億ドル(102億円)といわれる投資額をつぎ込んだ。同社の広報担当、ジョリス・エバースは「私たちはビッグデータを使い、配信する全番組がどれだけ多く視聴されるか予測している。我々には人々がどんなものを見たいのか見抜く力がある」。だが、米国では、ドラマ制作というクリエーティブな分野にまで、ビッグデータが影響を与え、人々の創造性が失われかねないという批判がある。」