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スピルバーグ監督の最高傑作は映画「ミュンヘン」

 

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映画は1972年に起きたミュンヘンオリンピック事件と、その後のイスラエル諜報特務庁(モサッド)による黒い九月に対する報復作戦を描く。

ジョージ・ジョナスによるノンフィクション小説『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』を原作とし、トニー・クシュナーエリック・ロスが脚本を担当した。『シンドラーのリスト』、『プライベート・ライアン』に続くリアルなグロテスク描写のある作品であり、日本における公開ではPG-12指定を受けた。

この映画に登場する、アヴナー率いる暗殺チームは実在した集団であるとされ、一部創作しているが、この映画の大体の様に「黒い九月」の幹部達を次々と殺害したと言う(なお、アヴナーら当事者は全て仮名である)。現在アヴナーは名前を変えてアメリカで暮らしている。しかし、モサッドの元高官らはアヴナーの証言を否定している

 

 

 

スティーヴン・スピルバーグ プロフィール>
1946年12月18日、アメリカ生まれ。映画業界で多くの成功を収めた、影響力のあるフィルムメーカーの1人。『ジョーズ』『E.T.』“インディ・ジョーンズ”シリーズ、『ジュラシック・パーク』など、数々の大ヒット作でメガホンを取り、その累計興収は史上最高額に達しており、米アカデミー賞では3度の受賞を果たしている。また、2015年に設立した<アンブリン・パートナーズ>では、会長を務めている。
1968年に短編映画“Amblin’(原題)”でキャリアをスタートし、最年少で大手映画会社と長期契約を締結。その後、『四次元への招待』『ドクター・ウェルビー』『刑事コロンボ/構想の死角』などのテレビ番組で監督を務め、1971年のテレビ映画『激突!』で大きな注目を集めた。1974年、監督、共同脚本を手掛けた映画『続・激突!/カージャック』で長編映画監督デビューを飾る。1975年の映画『ジョーズ』では、初めて興収1億ドル超えを達成。1984年には、<製作会社アンブリン・エンターテイメント>を創立し、『グレムリン』『グーニーズ』“バック・トゥ・ザ・フューチャー”3部作、『ツイスター』“メン・イン・ブラック”シリーズなど数々のヒット作で製作または製作総指揮を務めた。その10年後、ジェフリー・カッツェンバーグ、デイビッド・ゲフィンとパートナーシップを結び、初代の<ドリームワークス・スタジオズ>を創立。同スタジオが手掛けた『アメリカン・ビューティー』『グラディエーター』『ビューティフル・マインド』は、3年連続米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。ドリームワークスの旗印のもと、監督を務めた作品には『A.I.』『マイノリティ・リポート』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『宇宙戦争』などがある。1993年、映画『シンドラーのリスト』では、米アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀作品賞をダブル受賞し、英アカデミー賞(BAFTA)7部門とゴールデングローブ賞3部門での受賞に加え、数多くの主要な批評家協会賞の最優秀作品賞、全米映画監督組合(DGA)賞を獲得。1998年、『プライベート・ライアン』では、米アカデミー賞最優秀監督賞、ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀作品賞と最優秀監督の他、数々の批評家協会賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞に輝き、自身は再びDGA賞や、プロデューサー達と共に全米製作者組合(PGA)賞を受賞した。同時に、PGAより映画産業への長年の貢献が認められ、マイルストーン賞を授かった。その他にも『未知との遭遇』『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』『E.T.』『ミュンヘン』『リンカーン』で米アカデミー賞最優秀監督賞にノミネート。『ジョーズ』『カラーパープル』『太陽の帝国』『アミスタッド』ではDGA賞にノミネートされた。1987年には、映画芸術科学アカデミーよりアービング・G・タルバーグ賞、ハリウッド外国人映画記者協会よりゴールデングローブ賞セシル・B・デミル賞ケネディ・センター名誉賞など、数々の功労賞を授かっている。2000年には、DGA生涯功労賞に輝いた。
映画以外には、テレビドラマ『ER 緊急救命室』、HBO放送のミニシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』『ザ・パシフィック』などの作品で製作総指揮を務めた。また、慈善活動も勢力的に行っており、『シンドラーのリスト』で得た利益を全額使用して<ザ・ライチャス・パーソンズ・ファンデーション>を設立した他、<サバイバーズ・オブ・ショア・ビジュアル・ヒストリー・ファンデーション>も設立。同インスティテュートは、ホロコーストや他の集団虐殺の生存者や目撃者へのインタビューを記録し、教育や活動のために役立つ証言や説得力のある発言を集めることに尽力している。さらに、スターライト・チルドレンズ・ファンデーションの名誉会長も務めている。