minerva2050 午後の愉しみ

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演劇

武原はん 日本舞踊のゆくえ(その1)

NHK教育でひさしぶりに武原はんの舞踊を観た。 さて、わたしは「日本舞踊のゆくえ」と題して日本舞踊について書こうとしているが、日舞に関する資料はあまりに少ない。(家元制による身体伝承の技によるのだろう) そこで「武原はん」さんと「井上八千代」さ…

「癒やす能」その3自然居士

話は、人買いにさらわれる少女を自然居士が琵琶湖畔まで追っていき、人買いの云う舞を舞え、簓をすれ、鞨鼓を踊れと無理難題に応えて、無事少女を解放するという、宗教家の有り様を問う問題作です。 説法を旨とする宗教家に辱めのため遊芸をさせて笑おうとい…

「癒やす能」その4松風

「松風」は観阿弥の作といわれています。 「松風、村雨昔汐汲みなり」との記録もあり、「汐汲み」をもとに観阿弥・世阿弥が改作を重ねたのだと思います。 卑しい汐汲み女の姉妹、美しく清らかでひたむきな在原行平との恋が、松風の吹く須磨の浦で語られます…

京鹿子娘道成寺 (日本舞踊のゆくえ 5)

「日本舞踊のゆくえ 5」では、坂東玉三郎さんの「京鹿子娘道成寺」を通じて歌舞伎舞踊の楽しさを話します。長文になりますがご辛抱ください。 坂東玉三郎舞踊集1 京鹿子娘道成寺 [DVD](2003/01/25)Windows商品詳細を見る 坂東玉三郎 2013年正月おトソ気…

『癒す」能

国を癒やす「能」 迷路〈上〉 (ワイド版岩波文庫)(2006/11/16)野上 弥生子商品詳細を見る 「迷路」野上弥生子は戦争文学の傑作といわれますが、主人公ははたして菅野省三だったのでしょうか。 その長い物語の幕切れは 「とみはなにもいう暇がなかった。ふた…

「癒す能」その2 隅田川

古代アテネでは、ギリシャ悲劇の上演が医療施設で実施され治療に効果が上がっていたということは史実として記録にあります。 一方、能の発祥は足利義満の時代、娯楽として猿楽から様式化したことに始まります。 その時代や経緯は違うのですが、世阿弥の目指…

京鹿子娘道成寺 2 (日本舞踊のゆくえ 6)

WOWOW 3/16(土)午後4:00 で放映 京鹿子娘道成寺の見どころ もちろん玉三郎さんの流れるような舞踊の数々をうっとり観ればいいのですが、 もう一つの視点、この舞台の進行、物語の展開のなかで、どこで生娘が娼婦になり、娼婦が狂女になるのかは、役者は承…

もっと自由に、 ピナ・バウシュ生きるヒント

NHK BS12月25日深夜0時45分から放映されます 2012年から全国で巡回上映されているドキュメンタリー映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』が大きな反響を呼んでいます。 映像化したのは同じドイツの映画監督というより映像作家として有名なヴェ…

井上八千代 日本舞踊のゆくえ(その2)

京都へ遊びに行けば、祇園のお茶屋へあがって京懐石を楽しむことはあっても、舞妓さんをよんで遊ぶマネは出来ない。そこで都おどりの時期に観劇に行くことになる。 その都おどり、舞妓さんの京舞を取り仕切っているのが「井上流」である。 「井上流」は初世…

中村勘三郎 日本舞踊のゆくえ(その4)

勘三郎4歳初舞台 歌舞伎の家 本名波野 哲明、東京都生まれ、歌舞伎役者、十七世中村勘三郎の長男。 歌舞伎役者と俳優、例えば名優と呼ばれる高倉健、渥美清との違いは何でしょうか。 歌舞伎役者は幼児のころからその全人生をさらけ出し人気に答えねばならな…

中村勘三郎 日本舞踊のゆくえ(その3)

2012年12月27日中村勘三郎さんの本葬が営まれた。 哀悼の意を込めて勘三郎さん回顧の話題から。 稀代の名優、そしてクリエーターとしての中村勘三郎さんの人気に、歌舞伎という演劇の本質がよく現れていますが、それはのちほど。 まずは勘三郎賛歌か…