minerva2050 review

ブック、映画、音楽のレビューです。お役に立てば・・・

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「ハンガーゲーム」ジェニファー・ローレンスの快走

アメリカの作家スーザン・コリンズによるヤングアダルト小説(青少年向けのライトノベル)が原作。 近未来のSFファンタジーと気軽に見始めたのだが、 意外やいがい、現代社会を投影したシリアスなドラマに仕上がっていて、時間も忘れて見入ってしまった。 …

自然農法「甘夏のジャム」

それは現代の魔法である。 自然には人間が考えるより複雑で精緻で科学力の及ばない不思議のちからがあるのだろう。 なにげない甘夏のジャムひとつにわたしの舌は確実に反応し、さわやかな快感をあたえてくれる。 届いた甘夏とレシピそのままの作品がこれであ…

映画「アルゴ」

アカデミー賞作品賞、それもオバマ大統領夫人から発表されましたが、それにふさわしい映画でした。 映画を観るまでは、仰々しいパフォーマンスに首を傾げていましたが、映画を観ればなるほど納得しました。 史実はともかく、映画の要素、脚本、俳優、撮影、…

映画「最終目的地」ジェームズ・アイヴォリー

名画、おそらく時を経ても何度も観るであろう映画です。 ジェームズ・アイヴォリー監督による文芸ドラマ、 今回はウルグアイ、鬱蒼と茂るジャングルのなかの館が舞台です。 「眺めのいい部屋」「ハワーズ・エンド」「日の名残り」「上海の伯爵夫人」どの作品…

『金閣寺』三島由紀夫を読む

調べごとがあって、しばらくぶりに三島由紀夫の「金閣寺」を読みました。 いまごろ、なんで?という感じですが。 戦後文学の最高傑作のひとつでしょう。 まるで金閣寺の模型のような、というよりまるでダイヤモンドのような完璧で精緻な傑作小説です。 一言…

「夏目漱石展」を観る 広島県立美術館

楽しみにしていた展覧会(広島県立美術館)でありましたが、所用で忙しく結局最終日に観覧することとなりました。 漱石に関係する絵画や墨蹟の展示となりますと、当然ターナーなどイギリスロマン主義派の絵が中心となります。 とくに倫敦塔の着想のヒントと…

映画「ドライヴ」監督ニコラス・ウィンディング・レフン

世の中は広い。 デンマークのニコラス・ウィンディング・レフン、驚くべき才人である。 「ブリッド」のカーアクションと「シェーン」のドラマ、「パルプフィクション」の感性、 そしてライアン・ゴズリングは「スカーフェイス」のアルパチーノ。 これだけ揃…