minerva2050 review

ブック、映画、音楽のレビューです。お役に立てば・・・

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「デンジャラスラン」

『デンジャラス・ラン』原題は「 Safe House」原題も邦題も話がよく見えない、だからおもしろいのかとにかく目が離せない。 まずデヴィッド・グッゲンハイムの脚本が凝っている。 フレデリック・フォーサイスのスパイ小説を彷彿とさせる展開、ラストはどこに…

キックアス2がいよいよ、というか、やっと2013年夏休みに公開

キックアス2がいよいよ、というか、やっと2013年夏休みに公開されることになったようだ。 この映画の魅力はヒットガールの クロエ・グレース・モレッツのかわいらしさがすべて。 女の子の成長は早い、あれから3年たっている、クロエ大丈夫なんだろうか…

映画「ミラノ、愛に生きる」

とりためたビデオの整理中にたまたま観た映画に驚愕しました。 こういう体験があるから映画は愉しい。 ヴィスコンティの再来かと思わせる演出とカメラワーク。 イタリアでしかできない新しい感性の映画、ほぼ完璧な芸術映画だと断言できます。 味覚という感…

「インビジブルレイン」姫川玲子シリーズ第4作

「姉さんは、知らないだろうけど。 あの夜も、ちょうどこんな感じの雨が、降っていたんだよ。」 こうはじまる誉田哲也さんの空前ヒットのエンターテイメント小説。 姫川玲子シリーズ第4作、有名になりすぎたキャラたちの扱いに間違いは許されない、さすがに…

「ストロベリーナイト」フジテレビの大ヒット作

「世界を灰色に染める、腐った雨が降っていた。」 誉田哲也さんをメジャー作家に押し上げた「姫川玲子シリーズ」はこう書き出してはじまりました。 多くの読者さん同様わたしもテレビドラマを観て原作を読み始めました。 まさかの竹内結子さんが姫川玲子役で…

「項羽と劉邦」の楽しみ(6)沛公

WOWOW 毎週土曜午前9:00(2話ずつ放送) いよいよ劉邦は沛公となりました。 沛県の県令を殺してかってに県令になったのですから、ドラマでも言ってるように「前に進むか、死ぬしかない」運命となったのです。 劉邦はこれから漢の皇帝につくまで(前200年)沛…

映画「ジャッカルの日」職人芸の粋

ひさしぶりに「ジャッカルの日」を観ました、年月を経ても色あせない名作ですね。 今日は、とくにフレッド・ジンネマンのフィルム編集に職人芸の粋をみたような気がしました。 どのシーンもあともう一秒見たいと思うその瞬間にフィルムを切ってつないでいる…

「イル・ディーヴォ ‐魔王と呼ばれた男」

ジュリオ・アンドレオッティ氏死去=イタリア元首相 ジュリオ・アンドレオッティ氏(イタリア元首相)イタリアからの報道によると、6日、心不全のためローマ市内の自宅で死去、94歳。 ローマ生まれ。第2次大戦後、イタリア政界を長期支配した旧キリスト…

映画「キラーエリート」

惜しいアクション映画でした。 まず実話に基づくおそるべき良質な脚本。 キャスティングも最高、名優ばかり(ジェイソン・ステイサム ライヴ・オーウェン ロバート・デ・ニーロ ドミニク・パーセル エイデン・ヤング イヴォンヌ・ストラホフスキー)これ以上…

メルビル「白鯨」という不条理劇

白 鯨 MOBY DICK (冒 険 者 た ち / 因 縁 の 対 決) [DVD](2012/04/04)ウィリアム・ハート、イーサン・ホーク 他商品詳細を見る このブログをスターバックスで書いている。 シアトル生まれのこのコーヒーチェーン店の名前の由来は「白鯨」に登場する一等航…

「スターバックス成功物語」

二日に一度は必ず近くのスターバックスで過ごす。 時間は正確に1時間。 わたしの大切な読書タイムである。 今朝、バリスタの勧めてくれたイスラ(フローレス インドネシア)は 甘く爽やかな森林の空気を喚起させてくれた。 スターバックス成功物語(1998/04)…

オタール・イオセリアーニの最新作「汽車はふたたび故郷へ」

6/5(水)午前4:45 WOWOWシネマで再放送 「ベニスに死す」に触発されて思い出す、もっとも美しくベネチアを描いているのがこの映画「月曜日に乾杯」。 主人公が屋根にのぼりベネチアの街を俯瞰するシーンには息を呑みます。 オタール・イオセリアーニ …

映画「ジャッジ・ドレッド 」バイオレンスの美学

バイオレンスの美学、暴力シーンを美しく見せる、 普通に考えるとおぞましい発想ですがまあ映画での話、よしとしましょう。 はじまりはサム・ペキンパーの「ワイルドバンチ」あたりから、その後はそんな手があったのかと、われもわれもとスローモーションで…