映画「ジャッジ・ドレッド 」バイオレンスの美学
バイオレンスの美学、暴力シーンを美しく見せる、
普通に考えるとおぞましい発想ですがまあ映画での話、よしとしましょう。
はじまりはサム・ペキンパーの「ワイルドバンチ」あたりから、その後はそんな手があったのかと、われもわれもとスローモーションでストップモーションでとバイオレンスの美学花ざかりとなりました。
さて「ジャッジ・ドレッド 」話はじつにシンプル。
ジャッジ・ドレッド、警察、検察、裁判官、執行官をひとりで兼ねて「死刑」といえばすぐ執行。
200階建てのビルに立てこもるマフィアたち、その女ボスを情け容赦なくやっつける、というお話。
つまり「バイオレンスの美学、暴力シーンを美しく見せる」ただそれだけ、です、となると、
どんどんエスカレートするんです。
で、バイオレンスの美学のはずがグロテスクになっていきます。
観客が吐き気をもよおすほどになりますと、
失敗作となります。
けっきょく、この映画売れなくて続編は未定。
ただマニアックなファンの間ではじつに評判のいいお宝作品となっています。
そこはよくわからない。