「インビジブルレイン」姫川玲子シリーズ第4作
「姉さんは、知らないだろうけど。
あの夜も、ちょうどこんな感じの雨が、降っていたんだよ。」
こうはじまる誉田哲也さんの空前ヒットのエンターテイメント小説。
姫川玲子シリーズ第4作、有名になりすぎたキャラたちの扱いに間違いは許されない、さすがに力が入っています。
エログロの刺々しさは影を潜め、あっと驚く展開の本格警察小説に仕上がっています。
メジャー作家に仲間入りした貫禄というところでしょう。
映画版「ストロベリーナイト」はまだ観ていませんが、予告編では原作に忠実な展開のようです。
今回はガンテツが弱い、井岡も風前の灯状態ですが、
だいじな脇役キャラをつぶして、作家生命をつぶしてしまう例も多い、要注意でしょう。
絶好調の姫川玲子シリーズもう10年は読み続けたいものです、
あとは姫川玲子イクオール竹内結子さんの色気が何年持つかにかかってきます。
残酷なのは実在の女優という年齢でしょう。