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映画「インターステラ」傑作SF

インターステラ

はじめの15分はほとんどオカルト映画かと見まがう。

娘の部屋の本棚から勝手に本が落ちる、砂が積もる。

農場では野菜が枯れる、砂嵐がやって来る。

どうなるのこの映画は、オカルトはごめんだと思いつつ。

親子が不思議な基地を訪ねたところから本格的なSF映画がスタートする。

土星の近くにワームホールが出現した」という。

ワームホール?20年近くのむかし 『ホーキング、宇宙を語る』に 出てきた話だ。

たしか宇宙の端には風船のような子宇宙が存在するという信じられないような話だったが、

インフレーション理論というらしい。

映画では、地球に暮らせなくなる人類の次の住み家をワームホール(子宇宙)で探そうと探査機を打ち上げる。

宇宙に飛び出したあたりからラストまで一気におもしろくなるのだが、あとはどうぞ映画をご覧下さい。

この映画楽しみのヒント

「宇宙でも時間はすぎる。でも地球より遅い」

アインシュタインの「一般相対性理論」では

「加速度を行うものは、とまっているものや等速直線運動を行うものよりも、時間の進み方が遅くなる」という。

映画では、宇宙船の加速度をあげるとどんどん時間が遅くなるところの表現がうまい。

「時間は相対的なものよ。

伸びたり縮んだりはするけれど過去には戻れない。{熱力学の法則・・・タイムトラベルはできない)

他に次元を超えられるのは重力だけよ。」

理論物理学者のリサ・ランドールさんらが提唱する余剰次元モデルをなんとか映画で表現しようとしている。

この美人物理学者に映画関係者が参ってしまったのだろう。

リサ・ランドール

「異次元からも作用する重力」が大きな鍵となり、オカルトの謎が解ける。

このSFXは素晴らしい、ぜひ大画面のテレビで覧下さい。