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北方謙三「水滸伝」八巻

北方水滸伝8

前半のクライマックス、独竜岡の攻防。

宋江、,晁蓋も先陣を切る梁山泊あげての総攻撃に読者も手に汗握る。

さらに、

「一騎打ちを所望じゃ」

林沖は百騎を後方に退け、ひとりで突っ込んでくる扈三娘を待った。2本突き出した剣の先には闘気が溢れている。

美貌の女将軍一丈青扈三娘の登場に胸も高鳴る。

施耐庵白話小説では四十八回、一丈青を

「蝉鬂金釵(せんびんきんさ)双び圧し、鳳鞋宝鐙(ほうあいほうとう)斜めに踏む。

天然の美貌海堂の花、一丈青真っ先に出馬す」とあり、白話小説でも出色の場面である。

扈 三娘FC2>筑波嶺夜想曲

扈 三娘(こ さんじょう)は、中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物。

梁山泊第五十九位の好漢。地慧星の生まれ変わり。渾名は一丈青(いちじょうせい)。梁山泊の女性頭領の一人であり、「海棠の花」と謳われるほどの佳人。武芸も一流だが敵を捕らえる術にも長けており、女と侮って深追いした彭玘や郝思文を套索(からめ縄)で生け取っている。豪傑揃いの男たちに勝るとも劣らない活躍をしているが、令嬢時代に入山後も親(王英の時は宋太公が父名義)に結婚を強いられるなど、家や礼教に縛られていた当時の良家の女子の悲哀も現した人物でもある。

施耐庵(したいあん)は、中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の作者であるとされる人物。 生没年は1296年~1371年というが、疑わしい。 明のころの人と思われるが、水滸伝の作者として名が見えるのみであるため、何者であるのか、実在したのかさえもよくわからないが、一応『興化県続志』に施耐庵伝と明初の王道生『施耐庵墓志』が掲載されている。

(出典 ウィキペディア)