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『漢詩』宇野直人先生のお仕事

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NHKラジオ放送にカルチャーラジオ「漢詩を読む」という番組があります。

この番組のファンで長い間聴いていますが、

とくに2008年4月から2011年3月までの宇野直人先生の「漢詩の来た道」は圧巻でした。

紀元前1050年西周王朝の「詩経」の第一首から、1932年の魯迅「自嘲」まで、約三千年の漢詩を読み続けられた。当然詩の間には中国史が語られる。

先生のやさしいお人柄が目に見えるような懇切丁寧な解説の後、江原正士さんの重厚な朗読という組み合わせでの30分放送、ほとんど一回ものがさず聞き惚れました。

さてひるがえって今日の経済発展いちじるしい漢詩のふるさと中国での漢詩の悦楽はどうなっているのでしょうか。

伝え聞くのはもっぱら古書の値の高騰の話ばかり、杜甫李白も白楽天もどこの国のお人、まして屈原いずこ・・・